はじめに
予想以上の勝率で予選抜けをすることができたので、使った構築と振り返りをまとめておこうと思います。
戦績
PJCS2024 予選 第3回
マスターカテゴリ 48位 (レート:1748・19勝2敗)
構築経緯
パオカイホムラを詰めていたが、幅広い対応ができるよう構築をまとめられず、安定しなかったので軸を変えることに。
いろいろ試す中で「おいかぜ」を吹かせて上から叩くのがシンプルで手に馴染んだので、この枠からスタート。
いたずらごころによる「おいかぜ」が一番安定すると思ったので、エルフーンとトルネロスを比較。
- 「がむしゃら」強
- 「アンコール」強
- タケルライコに強
- 耐久無
- 天候(晴れのみ)
- 「こがらしあらし」強
- 「こごえるかぜ」強
- タケルライコに弱
- 耐久有(振れば)
- 天候(多彩)
どちらも強いところ・弱いところはあるが、おいかぜパーティで問題になりがちな、高耐久で下から反撃してくるタイプのポケモンに対する「がむしゃら」が相当強いと思っていたので、エルフーンを選択。
「がむしゃら」によって耐久の低さは気にならず、またライコに対して強いのも嬉しいポイント。
しばらくエルフーンを使っていなかったので、エルフーン入りの構築で面白そうなものがあったかなと考えた時に、えりーぜさんが上げていた動画を思い出した。
エルフーンは「おいかぜ」がなく、「トリックルーム」型で使っていたが、両側から素早さ操作すれば奇襲として良いかもしれないと思い、ガチグマとエルフーンを使ってみることに。
そもそもは「おいかぜ」からスタートしたわけだし、速いモードも欲しいと思ったので
- 先発で出した時の雑な削り
- テラを切って高火力アタッカーにもなれる
点が優秀なハバタクカミを採用。
ここまで特殊アタッカーしかおらず、物理方面でも攻めたいと考えていた。物理ポケモンの中でも威嚇に屈さず、「まもる」を無視でき、ここまででキツめなパオジアンに強めでもある水ウーラオスを採用。
後から感じたが、構築の見た目的に悪の方に思われがちなのも良かったのかも。
この時点で先制技が厳しそうな感じがしていた、かつエルフーンだけではトリルが安定しなさそうなのでリキキリンを採用。
最後の1枠に欲しかったの要素は以下の通り。
- 対草タイプ(ゴリラ・バレル)
- 対水オーガポン
- 強いアタッカー
上の要素に加えて、この時点でエルフーンに「にほんばれ」を入れることはイメージしていたので(対雨雪意識)、そことも相性の良い炎オーガポンを選択。
オーガポン、ウーラ、ハバカミに関してはSに全然振らずに「おいかぜ」・「トリックルーム」の両方で使えるようにして、少し回してみた。
しかし、エルフーンのトリル前提の行動を取られることも多い、かといってキリンでトリルを貼ろうとすると、ガチキリン包囲網に引っかかる、ということで諦めかけていた。
そこで速めのキリンが入ったpaperさんの構築
および速めのガチグマが入ったメテオールさんの構築
を思い出し、全体的に素早さを上げてみようと考えた。
結果的には構築全体が使いやすくなったので正解だったと思う。
あらゆるところから要素を真似した感じになったが、6匹の並び自体には大きな問題はないと思ったので、後述の調整をして完成。
(並べ替え)
個別紹介
オーガポン@かまどのめん(炎)
特性 | かたやぶり(おもかげやどし) |
性格 | ようき |
実数値(努力値) | 163(60)-165(196)-104-×-116-178(252) |
技 | ツタこんぼう ウッドハンマー このゆびとまれ ニードルガード |
オーガポン同士のミラーを考えると最速を確保したく、テラスを切ったときに水オーガポンを倒せる火力は最低限欲しかったので、上の調整に。
「このゆびとまれ」も「ニードルガード」も選択した記憶はないが、ないと困るだろうから変えようはないかも。強いていうなら「このゆびとまれ」を「じだんだ」か「アンコール」あたり。
先発でも後発でも活躍していた。
ウーラオス@とつげきチョッキ(鋼)
特性 | ふかしのこぶし |
性格 | いじっぱり |
実数値(努力値) | 185(76)-189(172)-121(4)-×-104(188)-126(68) |
技 | すいりゅうれんだ ドレインパンチ どくづき アクアジェット |
追い風下で最速スカーフ100族抜きを確保した上で上記の調整。
他の構築ではスカーフで使うこともあったが、出し負けたときに極端に活躍しないことが多かったので、安定感を増すためにチョッキで運用。
テラスタルは鋼だとイエカシラにも出せて良さげになりそう(イエカシラがきついので)。一方で、毒テラスにして「どくづき」のダメージを上げるのも相当有効に働く(特にvs水ポン・ゴリラ)ので、悩みどころ。
ガチグマ(アカツキ)@おんみつマント(ノ)
特性 | しんがん |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 189(4)-×-140-205(252)-85-104(252) |
技 | ブラッドムーン ハイパーボイス だいちのちから しんくうは |
火力は最大限欲しかったので、ひかえめぶっぱ。
耐久調整を施しても良かったかもしれないが、与ダメージを削りたくなかったのでC特化、かつ追い風下で最速パオジアン・ハバタクカミあたりを抜くために準速。
リキキリンに頼らずにねこだましを無効化したい場面が多い(特にvsガエン)ため、おんみつマントを着せたが、「こごえるかぜ」や「バークアウト」をカットできるのが相当強かった。
もちろん珠でもいいと思う。
「まもる」も欲しいが、「しんくうは」で削り切る方が今回の形式では強そうなため、こちらを採用した。
テラスは火力意識でノーマル。
ハバタクカミ@こだわりメガネ(妖)
特性 | こだいかっせい |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 141(84)-×-93(140)-182(84)-156(4)-180(196) |
技 | ムーンフォース マジカルシャイン シャドーボール パワージェム |
252 Atk パオジアン つららおとし 耐え (118~139)
調整はこげぱんさんの構築記事
にあったものがとても良いと思ったのでほぼパクリ。
でも強い要素をパクらせてもらった。
ありがとうございます。
「パワージェム」は主にフリーザー、ヒスイウインディ、炎オーガポン、ウルガモスあたりを意識。
「ムーンフォース」・「マジカルシャイン」の火力アップ、「ふいうち」のダメージダウンを重く見て、テラスはフェアリーにした。「ゴールドラッシュ」を半減にしたい場面もあったため、水や炎あたりでも良かったかもしれない。
リキキリン@いのちのたま(妖)
特性 | テイルアーマー |
性格 | おくびょう |
実数値(努力値) | 199(28)-×-90-162(252)-90-119(228) |
技 | サイコキネシス ハイパーボイス ふういん トリックルーム |
HPは10n-1(珠ダメ意識)、Sは余り。
1段階アップした最速91族や準速100族を追い風下で抜ける。
珠はpaperさんの構築(上述)を真似て使ってみたけど、いい火力が出て良かった。
珠ダメは気になるけど、積極的にトリルを仕掛ける構築ではない(予選では1回も使わなかった)ので、大きな問題にはならなかった。
フェアリー技はないが、「あんこくきょうだ」を半減にできるフェアリーテラ。
「めいそう」型のライコ相手の場合、エルフーンorハバカミをフェアリーキリンと並べると積まれてても勝てる。
エルフーン@きあいのタスキ(霊)
特性 | いたずらごころ |
性格 | おくびょう |
実数値(努力値) | 129-×-106(4)-129(252)-95-184(252) |
技 | ムーンフォース がむしゃら おいかぜ にほんばれ |
HP調整は上記のpaperさんの記事を真似て、ラッシャを意識した感じ(個体値:19 → オボンをギリギリ食べられないくらい)。
「がむしゃら」は高耐久ポケや、自分の選出的に削りにくい相手に大ダメージを与えるために欲しい。
「にほんばれ」はオーガポン・ハバタクカミの火力アップ、雨・雪・砂への対抗策としてそこそこ使った。相手の古代ポケの火力までアップするのが難点。
構築経緯に書いた通り、最初は「トリックルーム」を入れたくて「ムーンフォース」を抜いていたが、使いにくいことこの上ないので止めた方がいい。
選出
一番多い出し方
前:+()
後:以外
あらゆる構築への選出や立ち回りはある程度固めて、まとめていましたが、ここに細かく書くのも憚られる(もう少し4月ランクマは続く&剣盾のシリ7みたいに同じルールでまたやるかもしれない)ので、興味のある方はDM等で訊いてください。選出・立ち回りをまとめたメモのリンクを送ります。
苦手要素
イエカシラ
勝てないわけじゃないけど、厳しいより。
エルテラ
だいぶ厳しい。
まとめ
初めて予選抜けられたのはかなり嬉しかった。
強そうな要素を真似しただけの部分が多いけど、予選の形式にあった構築を組めた気がする。
結果的には負けなかったけど、イエカシラがきつめで安定しなかったのは反省点。
本戦は全然ダメだったので、今年はここで終わり。
また来年。
以下予選の振り返り。
予選振り返りメモ(tap to see)
勝敗はこんな感じ
これまでは一気に試合を進めることが多かったけど、今回は「3試合したら30分以上休憩・負けたら休憩」をルールにして臨んだ。本当にその効果かはわからないけど、いつも以上に集中できていた気はする。
とはいえ、2敗しかしなかったのは運が良かったのがかなり大きいと思う(エルテラに運勝ち・格差マッチ少・切断バグ&ソフトエラー無)。
潜り始めは土曜(厳密には日曜)の深夜2時前から。
「15戦消化するか、1630まで」と決めていたので、9勝で1637に到達した時点で終わり。狙い通り微上の外国人を引き続けたのが良かった。
最終日は15時くらいから3試合して、丁度3試合目で負けたのでルール的に休憩。
サーモンランをオカシラまで(45分くらい?)やってから再開したところ3連勝、連敗せずに安心。
と思ったら次のクールの初っ端で負けたので一旦長めに休憩。
深夜1時から潜って3連勝したのでまたサモランで疲れをリセットしてから潜る。
沼らないといいなと思いながら同レートの方にギリギリ勝利。
1736で迷ったけど、朝までモヤモヤするのも嫌だと思って追加で潜る。
有利な雪を引いたので、丁寧にプレイするよう意識しながら勝ち、1748で流石に終了。